【森脇康晴 / Yasuharu Moriwaki】

楽器彫刻家。1959年生まれ。岡山県出身。神戸大学大学院機械工学専攻。東京都在住。自動車会社の設計部を経て、広報・宣伝部に移籍。当時、デヴィッド・サンボーン氏の音楽を聴いて衝撃を受け、退社して音楽専門学校メーザーハウスでサックス奏者の沢井原兒氏に師事。その後、サックスメーカーで製造や企画・開発に携わる間に彫刻技術を覚える。その頃、オリジナル彫刻を手掛けた代表作品は、本多俊之氏の恐竜。サックスメーカーを退社して以降は、PR業界や音楽業界の仕事に携わりつつ、楽器彫刻の作品を産み出している。

【エピソード】

自分が音楽に多少でも関わるようになったのは、サックス奏者のデヴィッド・サンボーン氏の音楽を聴いて衝撃を受けたのがきっかけ。だから自分の仕事の屋号にはサンボーン氏由来の名前をつけたかった。“LOVE & HAPPINESS”は、彼のDVDタイトルにもなっている曲名。98年頃、来日中のサンボーン氏にお会いできて、下記のような相談をしてみた。

「あなたの演奏のように、愛と感動を届けられるような仕事を目指します。この名称『LOVE & HAPPINESS』を屋号として使わせてください。そして、あなたが新しいサックスを作る時には、私に彫刻をさせてください!」といいつつ、桜の絵柄を彫った銀板をプレゼントした。

サンボーンの返事は、「OK!頑張って! 今度、新しいSAXを作る時には、君に彫刻を頼むよ。ただ、僕はヴィンテージを使っているから、新しいサックスを作らないかもしれないよ。」と言って、連絡先として住所をサイン入りでメモってくれた。このメモは宝物として保管しており、それ以来、『LOVE & HAPPINESS』を屋号として使用している。

最近、20年ぶりにお会いしてお話しのできる機会があったが、緊張でほとんど何を話したか覚えてない。いつまでも元気でいて欲しい。いつか、その日が来る事を願って、常に一彫入魂だ。

sanborn