僕はサックスは吹くのだけれど、フルートは吹いた事がないので、ステージ上で汗をかいた時にリッププレートの上で唇がどのくらい滑るか体感した事がない。楽器が違うとそれぞれ苦労するところが違うものだ。
今回のオーナーさんは、ムラマツフルートのDNモデルを愛用されて34年との事。演奏時には絆創膏やリッププレートパッチを使用されているそうで、滑り止めに彫刻をいれたいとの事だった。そして絵柄は、僕の過去の作品から『薔薇』をモチーフが良いとの事。
届いたフルートはもちろんリップに彫刻は入ってないけど、それだけでも美しい。このモデルは長きにわたって愛され続けたロングセラーモデルだそうで、職人さんの魂のこもったようなオーラを発している。
毎度のことなのだけれど、自分の過去を超えたいので、なんらかの新たなトライをしている。自分だけにしかわからない位の違いかもしれないけど、それを続けていかないと進化できないから。今回は、絵柄にもタッチにも工夫を加えたくなり、なかなか満足いかなくて想定よりも時間がかかってしまったけれど、やっとの事で完成した。
さあ、すっかりお待たせしてしまって申し訳なかったのだけれど、オーナーさんの評価はどうなのでしょう?
本日受け取りました。
早速、一時間ほど音出ししました。
34年前のフルートでも、何か高級感をかんじました。
吹き心地はとても良いです。
音が変化するかなと心配してましたが、音の変化は感じません。
滑り止めには最高です。
ただ、ステージでスポットライト、緊張して演奏した時はどうかは『?』です。
一段高いステージは緊張と汗。
絆創膏、リッププレートパッチから卒業できるのはとても嬉しいです。
有難うございました。
まずまずというところでしょうか。スポットライト浴びた時はどうなのでしょうね?また後日尋ねてみましょう。