フルートの彫刻に関する第2弾。

フルートのリッププレートの彫刻オーダーをいただいた。このリッププレートは小さいし、狭いし、唄口を傷つけないようにしないといけないし、最も気をつけないといけない場所だ。

今回は、オーダーのイメージ画像があったので進めやすかった。まずは、そのイメージ画像を元に線画をスケッチしてみる。元はTATOOで人気の絵柄のようだが、自分の彫り方で表現しやすい絵柄だった。蓮の花に蝶々と梵字。ちょっとググってみたら、それぞれに意味のある絵柄な事がわかる。

一般的にフルートメーカーの彫刻はスジ彫りで、リッププレートの上面真ん中あたりを空けて周囲を彫っている。バランス的には自分もそうしたいなとは思うが、唇の当たる部分の滑り止めとしての機能を持たせたいとの事なので、ちょっと中の方まで絵柄を入れてみた。バリが適度な滑り止めになるらしい。

お客さんに、その当たりぐらいを尋ねたら問題ないという事で、絵柄も気に入っていただいたようなので、ひとまずホッ。フルートの彫り方はまだまだ研究して進めたいきたいものだ。