2017年、山野楽器125周年記念限定モデルの彫刻を彫らせていただいた。銀座山野楽器５階の店員さんと、どんな絵柄にするか？から一緒に考えていくのがすこぶる楽しかった。
絵柄全体のイメージはすぐに固まった。器に花を活ける要領だ。器は、125年の年月を経て来た山野楽器という意味で、下側に隠し文字で125を入れる。よく見れば125がわかるが、知らずに見るとわからない。そして、その器に、この楽器を吹かれる方や、その音を聴かれる方に贈る、花言葉を含むメッセージを刻む。
サックスは３種類のテーマが決まった。まず初めは、レイ（プルメリア）：「気品」「恵まれた人」等の花言葉で、ハワイでは贈る相手へ「祝福」や「感謝」の思いを込めた愛情表現でもある。とてもおめでたいテーマだ。
