久しぶりにバリトン・サックスのネックに彫刻のオーダーをいただきました。今回も桜の彫刻。そして、猫をちょこっと入れて欲しいというご希望。(参考:2019年11月「バリトンサックスのネックに彫刻」

 バリトン・サックスのネックの特徴は、オクターブキーがないために上側もグルッと使えるという事。レイアウトにアルトやテナーと違う新鮮さを感じる。

 ただ、今回はどんな風に桜に猫がからんでくるかというのが難しい。特に意味付けしないで、桜の中に凄く小さな猫の姿をコラージュ風に入れ込むのもありかなとは思うけど、なにか考えないとなあ。と、日にちが経ってしまう。

 悩んだ末に、猫ちゃんをどのあたりにレイアウトするかは概略決めて、とにかく桜の花を彫り始めた。
 彫る前に記録写真残すのを忘れてしまったが、彫り始めた段階の写真は下記の通り。

 そして、最後に『猫ちゃんエリア』を彫りあげた。結局、『桜の舞い散る風景を見上げる猫ちゃん』というイメージで仕上げた。ただし、元となる猫の画像はオーナーさんからいただいていたのだけれど、それをベースにデフォルメさせていただいた。

bsax_231128_00

 さあ、完成したけど、オーナーさんに気に入っていただけるのか?後日、メールでお返事を頂戴しました。

先程家に到着して、早速開封させて頂きました。
想像以上にすばらしい彫刻で感動しました。
森脇様にお願いしてよかったです。

 言葉少なめですが、まずは良かった。
 まだもっとセンスを磨いて技術も磨いて精進せねばなあ。