今回はソプラノサックスのネックに桜の彫刻依頼をいただいた。特別なご希望はないけれど、以前フルートのリッププレートに彫らせていただいた桜のイメージが近いとの事で、基本的には私にお任せいただく事になった。

ちょうど近所の桜が満開。やっぱり桜を見ると幸せな気分になる。何やらとても新鮮な気持ちで取り組める。

近所の桜が満開
2021年11月/フルートのリッププレートに桜の彫刻

まずは実物に油性ペンで下絵を描く。対象物が小さくなると、絵柄もそれなりに小さくなって、彫り方も細かくなっていく。フルートのリッププレートは今のところ自分の最も細かい彫り方なのだけれど、ソプラノサックスのネックだともうちょっとだけ大柄の味わいになってくる。

その日によってタッチが若干異なって、思い通りに彫れる日もあれば、なぜか想定外の線が産まれて、それはそれで面白いという日もある。この日は、気持ちいいほど思った通りの線がスムーズに現れてきた。

オクターブキーを装着すると、こんな感じに。

早速、オーナーさんに返送して、お返事を頂戴した。

彫刻の美しさに感銘を受けています。桜の季節に、ソプラノのネックにも桜が咲きました。この季節感を感じられることが、今後の楽しみになりそうです。本当にありがとうございました。

本当に良かった〜。綺麗に彫れたし、なによりオーナーさんが気に入っていただけるとメチャクチャ嬉しい。

常に新たなタッチのトライをして昨日の自分より上回れるようにと工夫を加えるので、ちょっとづつ変化している。もっともっと綺麗な桜を咲かせられるよう、さらに精進せねば。